【ADHD・先延ばし対策】Tiimoのサブスクに疲れた私が、時間に追われない「目標缶」に乗り換えた理由
最初は、本当に「これだ」と思った
先延ばしグセと集中のムラに、ずっと悩まされてきた私です。ADHDの診断を受けたわけではありませんが、「おそらく近い性質なんだろうな」と自分でも感じています。
だからこそ、Tiimo をはじめとするビジュアルスケジュールアプリには、何度も救いを求めました。時間帯ごとに色分けされたタイムライン、アイコンで示される予定、ひと目で「見える」1日。初日に触ったときは、紙の手帳でも ToDo アプリでも感じたことのない感動がありました。
Structured のような、美しいタイムラインのアプリも試しました。どれも最初の1〜2週間は「これで人生が変わるかも」と本気で思えるほどだったんです。
15分のズレで、1日が崩壊する
でも、私の現実はこうでした。
「9時から勉強」と決めていたことが、9時15分に始まってしまう。たったそれだけのことで、9時のブロックは失敗。タイムラインに空いた隙間と、後ろにズレ込んでいく予定。気づけば午前中いっぱいを「リカバリーの計画」に使って、午後には「今日はもうダメな日にしよう」と心の整理をしています。
この現象には名前があります。タスク麻痺(Task Paralysis)。やるべきことが目の前にあるのに、体が動かなくなる状態です。
不思議なもので、タイムラインがきれいに整っているアプリほど、私は苦しくなりました。並びが美しいほど、「そこに収まれていない自分」がくっきり浮かび上がる。ビジュアルに優れたアプリであるほど、私にとっては「できていない証拠の展示棚」になっていったのです。
時間で管理すればするほど、時間に追われる。私のような性質の人間には、これが地獄でした。
計画と現実。15分の遅れが、1日を丸ごと壊していく
年8,000円超のサブスクが、しんどくなった
もうひとつ、ずっと引っかかっていたのがお金の話です。
Tiimo は高機能なアプリで、フルに使うにはサブスクリプションが必要で、年間8,000円超(54〜80ドル程度)になります。アプリにお金を払うこと自体は、まったく間違いじゃないと思います。実際、私は課金して長く使っていました。
ただ、「続けられるか自分でもわからない」私のような人間にとって、毎年の更新日は小さな賭けでした。
- 使い込めていない月がある
- 解約して、また戻ってくる
- 「使っていないのに引き落とされている」という罪悪感
気づけば、サブスクの管理自体がひとつのタスクになっている。本末転倒です。アプリを変えるたびに課金体系を調べて、これは疲れました。
サブスクと買い切り。続かなかったときの重さが違う
転機:「時間で縛らない」という発想
そんなときに見つけたのが、CanGoal(キャンゴール)というアプリです。
きっかけは、App Store を放浪していたときに目にした「買い切り」の文字。詳しく調べてみると、値段以前に、設計思想そのものが私が探していたものでした。
時間で区切るのではなく、目標を「缶」に詰める。
CanGoal では、達成したいことを「缶」として用意して、その中にタスクを詰めていきます。9時スタートでも10時スタートでも関係ない。「今週、この缶をどれだけ進められたか」だけが問われます。15分遅れたことは、失敗の記録ではなく、ただの通過点です。
言葉にすれば小さな違いですが、私の頭には大きな違いでした。時間軸が消えることで、「遅れている自分」との比較が消えたのです。
CanGoal:左が目標(缶)のホーム画面、右が月間カレンダー
缶の中には、相棒が住んでいる
もうひとつ、決定的だったのが CanFriend と呼ばれるキャラクターたちの存在です。
CanGoal でタスクを完了すると、缶の中の相棒が喜んでくれます。それだけのことなのに、無機質なチェックボックスとは、まったく違うものが心の中で動きます。孤独なタスク消化はもう終わり。小さな一歩を、誰かが一緒に喜んでくれる。
相棒は4人いて、それぞれ得意分野が違います。
- Candy(🥫):期限がある目標の達人。締め切りに合わせて、律儀にリマインドしてくれる
- Cookie(🍪):量で数える目標の達人。「今月これを20回」みたいな目標に
- Lizy(🍦):集中系の目標の達人。タイマーを回してコツコツ派に
- Rick(🧄):習慣化の達人。じっくり長く育てたい缶に
CanFriend は4人。左から Candy、Cookie、Lizy、Rick
私が最初に選んだのは Rick です。理由は単純で、「続かない自分」を一番よく知っているのは習慣の缶だから。30日間、毎日ひとつだけチェックを入れ続けました。
タスクを完了した瞬間、相棒がこんなふうに喜んでくれる

30日間続けて、実際に変わったこと
正直に書きます。劇的に人生が変わった、という話ではありません。
変わったのは、もっと小さなことです。
- 予定が15分ズレても、何も感じなくなった(そもそもズレを記録する場所がない)
- 午前中に「今日はもうダメ」と投げる日が、ほぼなくなった
- 完了したタスクが缶に積み上がっていくのが、素直に楽しくなった
- なにより、アプリを開くのが怖くなくなった
Tiimo を使っていた頃の私は、アプリを開くこと自体が「確認作業」でした。今日は何時に何をする予定で、もう崩れていないか。開くたびに小さな緊張がありました。
CanGoal を開くのは、むしろ「見に行く」行為です。缶がどれだけ埋まったか、Rick は今日も待っていてくれるか。同じ「目標管理」でも、心の向く方向がまったく逆なんです。
お金の話も、さらりと
そして、買い切りプランがあること。
「続かなかったらどうしよう」と毎年考えていた更新日の賭けが、なくなりました。1度の支払いでずっと使える。無料で始められるので、まず小さな缶をひとつ試して、気に入ったら買い切りで拡張する。私みたいな三日坊主経験者には、この「失敗コストの低さ」がいちばん効きました。続けられなかったときの言い訳を、アプリが用意してくれない。優しさの形が違うんです。
Pro の購入画面。右の「永久版」が買い切りプラン(一度払えば、ずっと使える)
Tiimo が合う人、CanGoal が合う人
誤解しないでほしいのですが、Tiimo は悪いアプリではありません。1日を時間で構造化して俯瞰したい人にとっては、あの視覚的なタイムラインは世界屈指の出来だと今でも思います。
| Tiimo | CanGoal | |
|---|---|---|
| 管理の単位 | 時間(タイムライン) | 目標(缶) |
| 予定がズレたとき | 計画を組み直すことになる | 進んだ分だけが残る |
| 向いている人 | 時間で構造化したい人、視覚的な予定が好きな人 | 時間の管理で挫折した人、「できたこと」を積み上げたい人 |
| 料金 | サブスク(年間8,000円超/54〜80ドル程度) | 無料で開始、買い切りプランあり |
私が言いたいのは、ひとつだけです。時間で管理するのが合わないだけで、あなたは何も悪くない。 合う方法がなかっただけの話です。
まとめ:時間に追われやすいあなたへ
30日間、目標缶と一緒に過ごして、いちばん大きく変わったのは生きづらさでした。
- 15分のズレで崩壊する1日 →「ズレ」という概念そのものが消えた
- 年8,000円超のサブスク → 買い切りで、更新日の憂鬱ゼロ
- 孤独なタスク消化 → 小さな一歩を喜んでくれる相棒がいる
同じように「時間に追われて、スケジュール帳が続かない」と悩んでいる人がいたら、一度 CanGoal を覗いてみてください。無理に乗り換える必要はありません。まずは小さな缶をひとつ、あなたのペースで。
あなたのペースは、正しいペースです。
ちなみに、このアプリを作った本人が「なぜ時間で縛る設計をやめたのか」を開発ストーリーとして書いています。興味があればこちらもどうぞ。