Jane に会いましょう。彼女は中規模のテック企業——ここでは Techfirm, Inc. と呼びましょう——のプロダクトマネージャーです。Jane は Techfirm のモバイルアプリの利用を増やすという任務を負っています。
実現するには総力戦が必要なことは分かっています。しかし、Jane は過去にチーム全体の目標を立てても、すぐに軌道から外れてしまいました。成功像について明確な共通認識が形成されていない様子。進捗は十分に監視されておらず、そして必然的に、その重要な目標は後回しにされ(やがてコンロから完全に転げ落ちてしまい)ました。
そこで今回は、Jane は SMART ゴールを活用してアクションプランを定め、軌道を維持しようと考えています。
SMART ゴールとは?

SMART ゴールの SMART とは、Specific(具体性)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、そしてTime-Bound(期限がある)の頭文字です。
目標に関連するこれらのパラメータを定義することで、目標が一定の期間内に達成可能であることを確認しやすくなります。このアプローチは曖昧さと当て推量を排除し、明確なタイムラインを設定し、進捗の追跡と、見落としたマイルストーンの特定を容易にします。
SMART ゴールのステートメントの例は、次のようになります:
私たちの目標は、[期限または期日]までに[定量的な目標]を達成することです。[主要なメンバーまたはチーム]は、[目標達成のために講じるステップ]によってこの目標を達成します。この目標の達成により、[結果またはベネフィット]が得られます。
SMART ゴールの書き方
Jane の目標を使って、各要素を見ていきましょう。
S:Specific(具体性)
目標が効果を発揮するには、具体的である必要があります。具体的な目標は、次のような問いに答えます:
- 何を達成する必要があるのか?
- 誰がその責任を負うのか?
- 達成するためにどんなステップを踏む必要があるのか?
これらの問いを考えることで、自分が何を狙っているのかの核心に迫れます。Jane が思いつくかもしれない具体的な目標の例がこちら:
SPECIFIC(具体的) — アプリストアの掲載情報を最適化し、ターゲットを絞った SNS キャンペーンを作成することで、Techfirm のモバイルアプリの月間ユーザー数を増やします。
M:Measurable(測定可能)
具体性は良い出発点ですが、目標を数値化すると(つまり測定可能にすると)、進捗の追跡と、ゴールラインを越えた瞬間の判断がしやすくなります。
Jane とプロダクトチームはモバイルアプリのユーザー数を増やしたい。でも、どれくらい?新規登録が1件でもあれば、理論上はプラスの成長です。では、それで完了と言えるのでしょうか?
MEASURABLE(測定可能) — アプリストアの掲載情報の最適化と、Facebook、Twitter、Instagram、LinkedIn の4つのプラットフォーム向けターゲット SNS キャンペーンの作成によって、Techfirm のモバイルアプリの月間ユーザー数を1,000人増やします。
A:Achievable(達成可能)
ここで、自分に厳しく現実チェックをする段階です。目標は現実的であるべき。いつか必ず転げ落ちる台座の上に乗せるものではありません。自問してみてください:その目標は、チームが合理的に達成できるものですか?
ACHIEVABLE(達成可能) — アプリストアの掲載情報の最適化と、Facebook、Twitter、Instagram の3つのプラットフォーム向けターゲット SNS キャンペーンの作成によって、Techfirm のモバイルアプリの月間ユーザー数を1,000人増やします。
自分で目標を設定するときのほうが、達成可能性を守るのはずっと簡単です。しかし、常にそうとは限りません。目標がどこか別の場所から降りてきた場合は、自分が置かれた制約をきちんと伝えましょう。
R:Relevant(関連性)
ここで大きな絵を考える必要があります。なぜ、その目標を設定しようとしているのでしょうか?
RELEVANT(関連性) — アプリストアの掲載情報の最適化と、Facebook、Twitter、Instagram の3つのプラットフォーム向けターゲット SNS キャンペーンの作成によって、Techfirm のモバイルアプリの月間ユーザー数を1,000人増やします。モバイルユーザーは私たちの製品を長く使う傾向があるため、アプリ利用の拡大は最終的に収益性の向上につながります。
T:Time-bound(期限がある)
成功をきちんと測るには、いつ目標が達成されたと見なすのかを、あなたとチームの間で揃えておく必要があります。時間軸はいつまでですか?チームはいつ、特定したタスクの作成と実行を始め、いつ終えるのか?
TIME-BOUND(期限あり) — 2022年第1四半期内に、Techfirm のモバイルアプリの月間ユーザー数を1,000人増やします。そのために、アプリストアの掲載情報の最適化とターゲット SNS キャンペーンの作成を行い、2022年2月から Facebook、Twitter、Instagram の3プラットフォームで展開します。モバイルは有料顧客登録の主要な転換点であるため、アプリ利用の拡大は最終的に売上の増加につながります。
SMART フレームワークを使った目標の立て方を知っていれば、目標の大小に関わらず、目標を設定し、達成する成功率が上がります。

